前回接着不良をおこしたアクリル材ですが 光 アクリル接着剤 ABN-1を垂らして指で擦ってみても、なぜか溶ける気配がありません。本当にアクリルなのでしょうか。
先ずはアクリル材の購入元へ、接着剤は何を使ったらいいのか問い合わせました。
帰ってきた答えは
The best glue to use is CA glue.(CAとはシアノアクリレート=瞬間接着剤です)
ん?瞬間接着剤なの?耐候性とか衝撃とか弱くなかったっけ?接着箇所が目立つんじゃないの?
色々疑問もありますが、アロンアルファの中でも相性のよさそうな2020でテストです。
ダメじゃん
接着は出来ましたがアクリルピースを挟んで折り曲げる方向に力を加えると、あっさり剥がれてしまいました。瞬間接着剤では接着強度に難ありです。
アクリルの接着方法を検索してみると、アクリル板の製造元住友化学のページに詳しいデータを発見。各種接着剤の比較に市販されている接着剤をあてはめると以下のようになりました。
- 溶剤型接着剤その1(溶剤そのまま)塩化メチレン、二塩化エチレン←今回試した接着剤、失敗
- 溶剤型接着剤その2(溶剤に適当量のポリマーをとかしたもの)アクリダイン
- 重合型接着剤(二液型)SKボンド
- 重合接着(一液型)おそらく個人では施行不可能
溶剤型接着剤その2のアクリダインはA,B,Cと粘度が三種類あり、一番サラサラのAは ほぼ溶剤そのままですので溶剤型接着剤その1と変わらなさそうです。取り扱いメーカーに問い合わせたところ、サンプル材料を持っていけばアクリダインのテストをさせてもらえるという事でしたので行ってきました。
せっかくなのでA,B,Cの全てを試させてもらったところ、Aでは接着出来ませんでしたがB,Cで接着する事が出来ました。素材はアクリルで間違いないようです。
(後日知ったのですが、アクリルには押し出しとキャスト、二種類の製造方法があり、今回使用しているアクリルはキャスト製法で特徴として溶剤接着に時間が掛かる為、その1タイプの接着剤ではアクリル材が溶ける前に乾燥してしまい、うまく接着出来なかったようです。)
アクリル同士の接着強度はA>B>CらしいのでBを購入します。
アクリダインBを使用してサンプルを作ってみたところ、気泡や隙間があるわけではないのですが綺麗に接着されない箇所が出来てしまいます。
接着面の平面出しを丁寧にしても、貼付け後すぐにクランプで押さえてつけても改善しません。透明な材料もあるのでこれでは困ります。
翌日、充填用として最適と書かれていたアクリダインCも購入しさんざんテストしましたが、症状は改善しませんでした。
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困った
続く
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